顎関節症とは
顎関節症とは、口を開けると耳の穴の前あたりにある顎関節が痛む、口を大きくあけることが難しい、口を開けるたびに骨が鳴るような音がするなどの症状が現れる病気です。
顎関節症は珍しい病気ではなく、一生のうち2人に1人の割合で発症するとされています。顎関節症で来院される方の多くは、「口を大きく開けるのが困難」「咀嚼時に痛みを感じる」という症状を訴えます。そのような症状は日常生活に支障が出るため、来院のきっかけになるのです。
顎関節症の原因について
顎関節や筋にとって負担となる要因は非常に多くあります。そうするとその人の耐久力を超えてしまうという状況が出てくる可能性があります。
顎関節が未成熟であった場合や、過去に不適切な歯科治療を受けた場合なども、それが要因となって顎関節症を発症する可能性があります。
顎関節症の歯科医院での治療
顎関節症に対しては、以下のような治療を行います。
スプリント(マウスピース)治療
スプリントと言われるマウスピースを装着する治療法は、歯科医院で一般的に行われています。この治療法では、スプリントを睡眠時に装着することで睡眠中の噛みしめによる顎関節・筋肉への負担を軽くさせることが狙いとなっています。
スプリント治療のほかには「レーザー治療」「痛み止め投与」「開口訓練」といった治療法があります。
顎関節症の場合、軽度であれば自然治癒することもありますし、セルフケアによって改善されることもあります。もし歯ぎしりや頬杖などに心当たりがあれば、それをやめるようにすることも顎関節症の改善には効果的です。しかしその一方で、重度の顎関節症には内視鏡下手術など、外科的な治療が行われることもありますので、「顎関節症なんてよくあること」と油断しないことも大切です。